Noriaki Yokosuka
Noriaki Yokosuka (横須賀 功光 Yokosuka Noriaki, 1937–2003) was a renowned Japanese photographer.[1] 1937年横浜生まれ、日大芸術学部写真科卒。学生時代に資生堂の仕事を手掛けて頭角を現し、卒業後はフリーとなって活躍する。資生堂のポスターは次々と反響を呼んで瞬く間に広告写真の金字塔となり、その後も飛ぶ鳥を落とす勢いでファッションフォト、シリアスフォトを先駆した。「俺がはじめて嫉妬した写真家だった」と当時電通にいた荒木経惟が言うように誰も真似ができない写真を撮る早熟の天才だったのである。70年後半以降の山口小夜子と山海塾のコラボ作品、また三宅一生のブランドイメージに携わった作品群、そしてドイツ、イタリアン、フレンチヴォーグの最初の日本人カメラマンとして、活躍の場を世界に拡げてゆく。 華々しい広告の世界で名声を上げ羨望されたのは、その質の高い作品を追い続ける横須賀の写真に対する執念に他ならない。そして、そうした作品を発表する背景には、横須賀のプライベートワークに残された作品が饒舌に語りかけてくるのである。 ここにご紹介する作品は、広告写真の世界とは一線を画した写真家・横須賀功光が生涯をかけて心眼を冷徹に磨き、常に新しい事に挑んだ写真芸術の軌跡である。
1937年 神奈川県横浜市生まれ 1960年 日本大学 芸術学部写真学科卒業 1974年 「WORKSHOP写真学校」開設 1982年 日本人初のイタリアンヴォーグ、ドイツヴォーグ、フレンチヴォーグのフリーランススタッフカメラマンとなる 1998年 作品「マン・レイ オマージュ」を制作（未発表） 1998年 急性リンパ性白血病を発病する 2003年 1月14日死去
受賞 1963年 第7回日本写真批評家協会賞、新人賞、日本写真協会賞新人奨励賞 1970年 アメリカン・テレビジョン･ラジオ･コマーシャル･フェスティバル CLIO賞 1975年 カンヌ映画祭CM部門グランプリ 1989年 伊奈信男賞 その他、東京アートディレクターズクラブ･ADC賞、広告賞多数受賞
展示 1964年 日本写真批評家新人賞記念写真展 グループ展/富士フォトサロン 1966年 「現代写真の10人」展 グループ展/東京国立近代美術館 1969年 「亜」展 個展/ニコンサロン東京 1972年 「壁があった」展 個展/ニコンサロン東京 1977年 「ホライズン」展 個展/銀座ニコンサロン、新宿ニコンサロン 1978年 「IN BODY」展 個展/ 1984年 「小夜子」展 個展/資生堂ザ・ギンザ 1985年 「裸体」展 個展/ニコンサロン、新宿ニコンサロン 1986年 「月」展 個展/渋谷パルコ 1989年 「光銀事件」展 個展/銀座ニコンサロン 1990年 「時間の庭」展 個展/パルコギャラリー 1991年 「日本写真の転換 1960年代の表現」展 グループ展/東京都写真美術館 1992年 「写真家は何を表現したか1960～1980 Photography」展 グループ展/Konica Plaza 1993年 「時代をひらいた写真家たち 1960～70年代」展 グループ展/東京都写真美術館 1993年 「エロスの部屋」展 個展/ザ・ギンザ・アートスペース 1994年 「光学異性体」展 個展/銀座ニコンサロン 1996年 「日本の写真 内なるかたち外なるかたち 第二部 戦後写真の変容1945～80」展 グループ展/東京都写真美術館
コレクション ジョージ・イーストマン・ハウス国際写真博物館 川崎市民ミュージアム トッパンコレクション 清里フォトアートミュージアム 神戸ファッション美術館 東京都写真美術館
Born in 1937 in Yokohama, a graduate of Nihon University majoring in photography. Yokosuka started to make a figure of himself during his days as a student working for Shiseido, and later playing an active role as a freelancer. The posters of Shiseido done by Yokosuka gained great public responses one after another which did not take long to become the monumental subject of advertisement photography, later on pioneering fashion photography and serious photo as well. “He was the first photographer who I felt jealousy” Like this quote by Nobuyoshi Araki who worked for Dentsu Inc., Yokosuka was indeed a genius of taking pictures inimitable by others. His works of art after the late 70s involving the collaboration production of Sayoko Yamaguchi and Sankai-Juku, and the involvement of building Issey Miyake’s brand image has become legendary leading Yokosuka to become the first Japanese photographer for the German, Italian, and French Vogue Magazine expanding his field of activitiy to an internationally. Becoming the object of envy in the glamorous world of advertisement was definitely due to Yokosuka’s deep attachment of chasing the product of superior quality. Yokosuka’s remaining private works makes a speech to us in a talkative manner in the background of announcing such production. These works are the tracks of photography art by Noriaki Yokosuka who kept challenging the new at all times, calmly burnishing his inner-eye throughout lifetime.
References
- ↑ (Japanese) Tokyo Metropolitan Museum of Photography, editor. 328 Outstanding Japanese Photographers (『日本写真家事典』 Nihon shashinka jiten). Kyoto: Tankōsha, 2000. ISBN 4-473-01750-8
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