User:Eirikr/JDict/つ

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tsu: Apparently a nominalizer of sorts. C.f. 「行きつ戻りつ」「一つ」「あいつ」
Dictionary Entry Notes
国語大辞典(新装版)小学館 1988 1) 〔格助〕体言、または体言に準ずるものを受け、その体言が下の体言に対して修飾の関係に立つことを示す。上代すでに用法が限られ、後世は慣用表現の中にだけ残るようになる。*古事記‐中・歌謡「浜都(ツ)千鳥浜よは行かず」*源氏‐若紫「さいつころ、まかり下りて侍りしついでに」
国語大辞典(新装版)小学館 1988 2) 〔副助〕量を表す語に付いて、量的に同一の割合であることを示す。ずつ。*滑・浮世風呂‐四「爰で本直(もとね)が四貫宛(ツ)も引込アナ」 Alternate spelling for ずつ is づつ, leading me to think this is just つ plus つ, i.e. "one and one" or "apiece", with 連濁 on the first つ.
国語大辞典(新装版)小学館 1988 3) 〔助動〕(活用は「て・て・つ・つる・つれ・てよ」。下二段型活用。用言の連用形に付く。動詞「棄(う)つ」の「う」が脱落したものといわれる)完了の助動詞。

1. ある行為が実現したこと、ある行為を実現させたこと、または動作、作用が完了したことに対する確認の気持を表す。…た。…てしまった。…てしまう。*古事記‐中・歌謡「新治(にひばり)筑波を過ぎて幾夜か寝都流(ツル)」*土左「かぢとり〈略〉おのれし酒をくらひつれば、はやくいなんとて」

2. 動作・作用が完了したこと、またはある行為を実現させることに対する強い判断を表す。たしかに…する。ぜひ…する。きっと…する。*源氏‐帚木「悩ましきに、手ながら引き入れつべからん所を」

3. ある事実に対する確認の気持を表す。…た。*万葉‐三〇「ささなみの志賀の辛崎幸くあれど大宮人の船待ちかね津(つ)」

4. 「…つ…つ」の形で二つの動作が並列して行われていることを表す。並行の助詞、接続助詞ともされる。*平家‐三「僧都、乗ってはおりつ、おりてはのっつ、あらまし事をぞし給ひける」 補注 

(1)意味上は助動詞「ぬ」とほぼ同様とみられるが、「つ」は有為的、作為的な動作を表す語につき、「ぬ」は自然的推移、無作為的な動作を表す語につく傾向がある。また、同一語に付いていても、「つ」は意志的、作為的、「ぬ」は自然推移的、無作為的な意を含むといわれる。
(2)「方丈記」の「心、身の苦しみを知れれば、苦しむ時は休めつ、まめなれば使ふ」などは接続助詞として扱う説もある。
(3)近世には「雨月物語‐菊花の約」の「薬をえらみ、自方を案じ、みづから煮てあたへつも、猶粥をすすめて、病を看ること同胞のごとく」など「つつ」とほぼ同意になった例も見られる。
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